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QGISの地図作成からWeb公開までチャットで完結!Mapsuke×Kumoy連携

投稿日: 最終更新日:
この記事はQGIS 3.44を使用しています。

この記事でわかること


  • Mapsukeで作った地図をチャットだけでKumoyにアップロードする方法
  • Kumoyにあるデータを読み込んで、続けて作業する方法
  • チャットからKumoyを操作するときの注意点

こんな人におすすめ


  • Mapsukeで作った地図を、Webでほかの人と共有したい方
  • Kumoyへのアップロードや更新の作業を自動化したい方
  • QGISの地図をWebで見せる方法を探している方

はじめに

QGISをチャットで操作するプラグイン「Mapsuke」を使うと、AIエージェントがQGISを動かし、データの取得から地図の仕上げまでをチャットで進めることができます。ただ、できあがった地図をほかの人に見せるには、画像やPDFに書き出したり、プロジェクトファイルとデータを渡したりする必要があります。

一方、「Kumoy」は、QGISで作った地図やデータをクラウドにアップロードし、QGISで設定したスタイルのままWebマップとして共有できるサービスです。Kumoyプラグインのバージョン3.2.0で、Kumoyのマップやデータを操作するプロセシングツールが追加されました。Mapsukeはインストール済みのプロセシングツールを優先して使うので、チャットで作った地図を、そのままチャットでKumoyにアップロードし、Webマップとして共有することができるようになりました。

この記事では、MapsukeとKumoyを組み合わせて使う方法を紹介します。Mapsukeのインストールや基本的な使い方、Kumoyの概要は、それぞれ次の記事を参照してください。

Kumoyプラグインに新しいプロセシングツールが追加

Kumoyプラグインのバージョン3.2.0では、プロセシングツールボックスの[Kumoy]に次のツールが追加されました。Mapsukeのエージェントはこれらのツールを使って、チャットの指示どおりにKumoyを操作します。

グループ 主なツール
組織・プロジェクト 組織一覧を取得、組織内のプロジェクト一覧を取得、選択中のプロジェクトの詳細を取得
ベクター ベクタレイヤをKumoyにアップロード、ベクターを地図に追加、ベクターを更新・削除
ラスター ラスターレイヤーをKumoyにアップロード、ラスターを地図に追加、ラスターを更新・削除
マップ マップを作成、マップの詳細を取得、マップを更新・削除

操作できるのは、ブラウザパネルのKumoyで選択しているプロジェクトのマップとデータとなります。

プロセシングツールボックスの[Kumoy]に追加されたツール
プロセシングツールボックスの[Kumoy]に追加されたツール

準備

Kumoyプラグインを更新してログインする

Kumoyをはじめて使う場合は、Kumoyのアカウントを作成し、プラグインをインストールしておきましょう。アカウントの作成からプロジェクトの選択までの手順は、次の記事を参照してください。

すでにプラグインをインストール済みの場合は、メニューバーの[プラグイン]→[プラグインの管理とインストール]から更新します。[インストール済]タブで[Kumoy]を選び、バージョンが3.2.0以降になっていることを確認します。古いバージョンを使用している場合は、「新しいバージョンがあります」と上部に表示されるので、右下の[プラグインの更新]をクリックしましょう。

プラグインマネージャでKumoyプラグインのバージョンを確認し、必要に応じて更新する
プラグインマネージャでKumoyプラグインのバージョンを確認し、必要に応じて更新する

更新が済んだら、ブラウザパネルで[Kumoy]を右クリックして[ログイン]を選択します。ログインが完了したら、アップロード先のプロジェクトを選択します。

ブラウザパネルのKumoyにログインし、プロジェクトを選択した状態
ブラウザパネルのKumoyにログインし、プロジェクトを選択した状態

Mapsukeでツールが使えることを確かめる

次にMapsukeを開き、新しいセッションを開始して「Kumoyで選択中のプロジェクトにあるデータを教えて」と入力します。エージェントがKumoyのツールを使い、プロジェクト内のベクタやマップの一覧を返せば準備完了です。

選択中のKumoyプロジェクトの内容をMapsukeで確認する
選択中のKumoyプロジェクトの内容をMapsukeで確認する

チャットで作った地図をKumoyにアップロードする

地図を作ってアップロードを指示する

ここでは、Mapsukeの基本的な使い方の記事と同じ、札幌市の区ごとの地価調査の平均価格を色分けした地図を例にします。「札幌市の区ごとの最新の地価調査のデータをもとに価格を集計して、平均価格をもとにコロプレスマップを作成して」と入力し、地図を作成します。

Mapsukeで札幌市の区ごとの平均地価を色分けした地図を作成する
Mapsukeで札幌市の区ごとの平均地価を色分けした地図を作成する

続けて「この地図をKumoyにアップロードして、Webで見られるようにして」と入力します。 エージェントは、レイヤのデータを[ベクタレイヤをKumoyにアップロード]でKumoyに送り、[マップを作成]でQGISのプロジェクトをKumoyのマップとして保存します。今回は、公開マップとしてURLで共有できる状態まで作業してもらいます。

チャットで地図のアップロードを指示する
チャットで地図のアップロードを指示する

Webで地図を確認する

アップロードが完了したら、ブラウザパネルの[Kumoy]のマップを開き、対象のマップを右クリックし、[公開ページをブラウザで開く]を選択します。対象のマップが表示されない場合は、[Kumoy]を右クリックして、[再読み込み]をクリックしましょう。

マップを右クリックして[公開ページをブラウザで開く]を選択する
マップを右クリックして[公開ページをブラウザで開く]を選択する

WebブラウザでKumoyが開き、QGISで設定した色分けのまま地図が表示されます。

Kumoyにアップロードした地図をWebブラウザで表示する
Kumoyにアップロードした地図をWebブラウザで表示する

今回作成した地図は、Kumoyの公開ページで実際に閲覧できます。次の地図は、同じ地図をKumoyの埋め込み機能で記事内に埋め込んだものです。ドラッグで表示範囲を動かしたり、拡大・縮小したりできます。

ここではMapsukeに「公開」のマップとして作成してもらいました。公開範囲は契約しているプランに応じて、チームのメンバーだけが閲覧できる「非公開」と、URLとキーフレーズを知っている人だけが閲覧できる「保護されたアクセス」から選べます。

Kumoyのマップの公開設定を変更する
Kumoyのマップの公開設定を変更する

地図を修正して更新する

色や凡例を直したい場合は、Mapsukeで地図を調整してから「Kumoyのマップを更新して」と入力します。エージェントは[マップを更新]を使い、同じマップを上書きします。Webで地図を見ている人には、更新後の地図が表示されます。

Kumoyのデータを使って作業する

反対に、Kumoyにあるデータを読み込んで作業を始めることもできます。「Kumoyにある施設位置のデータを地図に追加して」と入力すると、エージェントは[ベクターを地図に追加]を利用して、KumoyにアップロードされているベクタをQGISに追加します。

チームのメンバーがKumoyにアップロードしたデータを使って、Mapsukeで集計や分析を行い、その結果を再びKumoyで共有する、という流れをチャットだけで進めることができます。

Kumoyにあるデータを地図に追加する
Kumoyにあるデータを地図に追加する

Kumoyのデータを組織内で共有する方法は、次の記事で紹介しています。

チャットからKumoyを操作するときの注意点

Kumoyのツールには、マップやデータの更新と削除も含まれます。削除したマップやデータは元に戻せないので、Kumoyを操作するときは、承認モードを「Ask」にしておき、実行内容を確認してから承認することをおすすめします。

「Auto」「Full auto」では、確認なしにKumoyのデータが上書き・削除されることがあります。

また、Mapsukeが操作するのは、ブラウザパネルで選択しているKumoyプロジェクトです。別のプロジェクトにアップロードしたい場合は、先にブラウザパネルで[Kumoy]を右クリックし、[プロジェクト選択]からプロジェクトを切り替えてください。

[Kumoy]を右クリックして[プロジェクト選択]を選ぶ
[Kumoy]を右クリックして[プロジェクト選択]を選ぶ

おわりに

Kumoyプラグイン3.2.0で追加されたプロセシングツールにより、Mapsukeで作った地図を、チャットだけでKumoyにアップロードし、Webマップとして共有できるようになりました。地図を作る作業から共有までが、QGISのパネルの中で完結します。

まずは、Mapsukeで作った地図を1つ選び、「Kumoyにアップロードして」と入力してみてください。Askモードなら、エージェントがどのツールを使ってKumoyを操作するかを確認しながら進められます。

Mapsukeを使いこなす方法は、次の記事で紹介しています。

データの出典

この記事を書いた人
QGIS LAB編集部
QGIS LAB編集部

QGIS LABは、オープンソースのGISソフトウェア「QGIS」に関する総合情報メディアです。「位置から、価値へ。」をコンセプトに、位置情報で世界を拓くための知識と技術をお届けします。