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QGIS 4.0がついにリリース!〜アップデートのポイントと移行時の注意点〜

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この記事でわかること


  • QGIS 4.0のリリース情報
  • 3.xから4.xへの移行による既存プラグインへの影響
  • 今後の開発ロードマップ

こんな人におすすめ


  • 最新バージョンのQGISに関心がある方
  • プラグインの利用者、開発者の方

はじめに

2026年3月6日にQGIS 4.0「Norrköping」がリリースされる予定です。メジャーバージョンアップデートは、2018年2月23日にQGIS 3.0「Girona」のリリースが発表されて以来、約8年ぶりとなります。

この記事では、QGIS 4.0のリリース情報と、3.xから4.xへの移行に関する重要なポイントをお伝えします。

QGIS 4.0アップデートのポイント

QGIS 4.0では、ソフトウェアのフレームワーク(基盤)がQt5からQt6に移行します。利用者の目線では、使用感は大きく変わらず、これまでと同じように利用できます。わかりやすい例でいうと、スマートフォンのOSアップデートのようなものです。

少し踏み込んで解説すると、この移行により以下の点で恩恵があります。

  • パフォーマンスの向上(動作が速くなる)
  • セキュリティ強化
  • 新しいライブラリへの対応
  • メンテナンス性の向上

QGIS 3.xと4.xの今後の見通し

QGIS 4.0がリリースされましたが、しばらくはQGIS 3.44がLTR版(最新安定版)として提供されます。業務や研究など安定した動作が求められる場面では、引き続きLTR版の利用が推奨されます。

QGISの開発ロードマップによると、2026年10月にはQGIS 4.2がLTR版となる予定です。以降はQGIS 4.xが主流となっていく見込みです。

QGIS 3.44 LTR は、2026年3月6日にリリースされる予定です。macOS版では、すでにQGIS 3.44 がLTR版として提供されています。

既存プラグインへの影響

QGISのメジャーバージョンが3から4に更新されても、多くのプラグインは問題なく利用できます。実際、開発チームは、プラグイン開発者が最小限の対応で移行できるよう配慮して開発を進めているようです。

ただし、以下のようなプラグインは、今後は利用できなくなる可能性があります。

  • QGIS 2.x時代の古いAPIを利用しているプラグイン

QGIS 4.xでは、QGIS 2.x時代の古いAPIでも当面は利用できるため、既存のプラグインがすぐに動作しなくなる心配はありません。ただし、開発チームはこれらの古いAPIをQGIS 4.xの全期間にわたって維持することは保証しないとしており、将来のアップデートで動作しなくなる可能性がある点には注意が必要です。

  • Qt5にのみ対応しているプラグイン

QGIS 4.xでは、GUIフレームワーク「Qt」はバージョン6のみがサポートされます。Qt5にしか対応していないプラグインは、QGIS 4.xでは動作しない可能性が高いです。

安心してプラグインを利用するために

QGISの公式プラグインリポジトリでは、「QGIS 4 Ready Plugins」として、QGIS 4への対応が承認されたプラグインのリストを公開しています。日常的に利用しているプラグインがQGIS4に対応しているか不安な場合は、こちらのリストを確認すると良いでしょう。

QGIS 4 Ready Pluginsにリストアップされたプラグイン
QGIS 4 Ready Pluginsにリストアップされたプラグイン

おわりに

QGIS 4.xは、Qt5からQt6への移行により、パフォーマンスの向上やセキュリティの強化など、内部的な改善が数多く施されています。外観の変化は少ないため、これまでと同様の操作感のまま、より安定した環境でQGISを利用できます。

当面はQGIS 3.44がLTR版として提供され、2026年10月にQGIS 4.2がLTR版となる予定です。

今後も、QGIS LABではQGIS 4.xの動向や実務に役立つ最新のアップデート情報をいち早く発信していきます。

この記事を書いた人
QGIS LAB編集部
QGIS LAB編集部

QGIS LABは、オープンソースのGISソフトウェア「QGIS」に関する総合情報メディアです。「位置から、価値へ。」をコンセプトに、位置情報で世界を拓くための知識と技術をお届けします。

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