Kumoyがラスターデータに対応!QGISの衛星画像や標高データをWebマップで共有
この記事でわかること
- Kumoyのラスターデータ対応でできるようになったこと
- QGISからラスターデータをクラウドにアップロードし、Webマップで共有する流れ
- ラスターデータ対応によって広がる活用シーン
こんな人におすすめ
- QGISで扱っているラスターデータをWebで共有したい方
- 標高データ、衛星画像、災害リスク情報などをチームで活用したい方
- QGISで作成した地図を、QGISを使わない関係者にも見せたい方
はじめに
Kumoyは、QGISで作成した地図やデータをクラウドにアップロードし、Webマップとして閲覧・共有できるサービスです。これまでKumoyでは、ベクターデータによるマップの作成・共有に対応していました。
今回、新たにラスターデータのアップロードに対応しました。標高データや衛星画像、航空写真などの各種ラスターデータも、ベクターデータと同様にWeb上で共有できます。
この記事では、ラスターデータ対応によってできるようになったこと、QGISからWebマップへ共有する流れ、活用例、利用時の注意点を紹介します。

ラスターデータ対応でできるようになったこと
これまでKumoyでは、ベクターデータを用いた地図をWebへ共有できました。今回のアップデートにより、ラスターデータもベクターデータと同じ流れで扱えるようになりました。
QGISからそのままアップロード
QGIS上で共有したいラスターレイヤーを選び、Kumoyのアップロード機能からクラウドへ登録できます。利用者が事前にファイル形式を変換したり、Web配信用の環境を用意したりする必要はありません。
標高データやマルチバンドの衛星データ、QGISでのラスタ解析結果など、QGISが対応しているさまざまなラスターデータをアップロードできます。
ベクターデータと組み合わせてWebマップに
アップロードしたラスターデータは、背景地図や道路、建物、調査地点などのベクターデータと重ねて表示できます。QGISで作成した地図を、ラスターレイヤーを含む状態でWebマップとして共有できるようになります。
QGISを使わない人にも共有
地図を見る側はQGISや元データを用意する必要がありません。ブラウザからWebマップを開くだけで内容を確認できるため、社内確認、顧客への説明、現場での閲覧といった用途に活用できます。
QGISからKumoyにアップロードする流れ
ラスターデータの共有は、ベクターデータと同じ流れで行えます。
- QGISで共有したいラスターレイヤーを用意します。

- ラスターレイヤを右クリックして、「Kumoyラスターに変換する」またはプロセシングツールの「ラスターレイヤーをKumoyにアップロード」から、ラスターデータをKumoyへアップロードします。

- ラスターレイヤーを含むWebマップを作成し共有します。

解析やスタイルの設定はQGISで行い、完成した地図はブラウザから確認できます。GIS担当者と地図を確認する人が、同じQGIS環境や元データを用意する必要はありません。
ラスターデータの活用例
ラスターデータへの対応により、これまで画像やファイルとして渡していた情報を、他のGISデータと組み合わせたWebマップとして共有できます。
標高データや地形情報を共有
DEMやDSMなどの標高データを、道路や対象範囲などのベクターデータと組み合わせて共有できます。地形の起伏や標高の分布をWebマップで示すことで、GIS担当者以外にも地形情報を伝えやすくなります。

衛星画像・航空写真から現地の状況を共有
衛星画像や航空写真を、道路、建物、農地ポリゴンなどと重ねて共有できます。衛星画像から作成したNDVIなどの解析結果もアップロードできるため、農地や森林の状態をQGISを使わない担当者にも共有できます。


ジオリファレンスした紙地図を現在の地図と比較
古地図、過去の計画図、調査図面などをQGISでジオリファレンスし、現在の背景地図やベクターデータと重ねて共有できます。紙の資料を位置情報を持つ地図として活用できるため、過去と現在の比較や非QGISユーザーへの説明に役立ちます。

対応形式と利用時の注意点
Kumoyへアップロードされたラスターデータは、COG(Cloud Optimized GeoTIFF)へ自動変換されます。COGは、大きなラスターデータでも必要な範囲を効率よく読み込めるようにしたGeoTIFF形式です。利用者が事前にCOGへ変換する必要はありません。
対応するデータの例
- GeoTIFF形式の標高データ
- 衛星画像や航空写真
- RGB・RGBAのラスターデータ
- 複数バンドを持つラスターデータ
- QGISで作成した解析結果
利用時の注意点
- 1ファイル当たり4GBまでアップロードできます。
- QGISで設定した一般的なラスタースタイルに対応しています。
- ブレンディングや一部の着色表現など、対応していないスタイルがあります。
- 元データのCRS(座標参照系)が尊重されます。CRSが設定されていないデータは、QGISでCRSを割り当ててからアップロードしてください。
おわりに
Kumoyのラスターデータ対応により、標高データや衛星画像、航空写真、QGISで作成した解析結果も、ベクターデータと組み合わせてWebマップとして共有できるようになりました。
地図を作成する人は普段どおりQGISでデータを準備し、確認する人はブラウザから地図を閲覧できます。ラスターデータを含むQGISプロジェクトを共有したい場合や、解析結果をチームで活用したい場合は、ぜひKumoyを試してみてください。
使用データ


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