点・線・面の描き方と修正方法:QGISベクタデータ編集ガイド
この記事でわかること
- ベクタデータに点・線・面を追加する方法
- ポイント、ライン、ポリゴンの描き方
- 地物を修正する方法
こんな人におすすめ
- ベクタデータ(点・線・面)の地物を追加したい方
- 新規でデータを作成したい方
はじめに
GeoPackageやシェープファイルなどのベクタデータを自分で地物を作成するにはどのようにすれば良いでしょうか。この記事ではベクタデータに点や線、面といった地物を作成する方法を紹介します。
なお、すでにベクタデータが作成されていることを前提としているため、新規でベクタデータを作成する方法についてはこちらの記事をご覧ください。
ツールバーの表示
地物の編集は、「デジタイジングツールバー」を使用します。
もし、ツールバーに「デジタイジングツールバー」が表示されていない場合は、ツールバーの領域を右クリックして、[デジタイジングツールバー]にチェックを入れましょう。
点・線・面の追加方法
ベクタデータに地物を追加していくには、まず編集モードに切り替える必要があります。
- レイヤパネルより、地物を作成したいレイヤを選択します。
- [編集モード切り替え]ボタンをクリックします。
なお、一つのベクタデータには、点・線・面といった別々の形状の地物を混在させることはできないので、新規ベクタデータを作成する際に選択した形状の図形のみを追加することができます。
ポイントデータ(点)の作成
編集モードに入っている状態で、[点地物を追加する]をクリックすると、マップキャンバス上のカーソルが十字アイコンに切り替わります。
マップキャンバス上のカーソルが十字アイコンになっている状態でマップキャンバス上をクリックすることで、ポイントレイヤを作成することができます。
- 地物を作成したい場所でクリックします。
- 属性値を入力する画面が表示されるため、適宜入力して[OK]ボタンをクリックします。(属性値は後からでも入力可能です。)
- ポイントレイヤが作成されます。
ラインデータ(線)の作成
編集モードに入っている状態で、[線の地物を追加]をクリックすると、マップキャンバス上のカーソルが十字アイコンに切り替わります。
マップキャンバス上のカーソルが十字アイコンになっている状態でマップキャンバス上をクリックすることで、ラインを作成することができます。
- ラインを作成したい場所でクリックすると、ラインの作図を開始します。
そのままクリックし続けることで、地点を結ぶラインを作成することができます。
終了するときは右クリックしてください。
- 属性値を入力する画面が表示されるため、適宜入力して[OK]ボタンをクリックします。(属性値は後からでも入力可能です。)
- ラインレイヤが作成されます。
ポリゴン(面)の作成
編集モードに入っている状態で、[ポリゴン地物を追加]をクリックすると、マップキャンバス上のカーソルが十字アイコンに切り替わります。
マップキャンバス上のカーソルが十字アイコンになっている状態でマップキャンバス上をクリックすることで、ポリゴンを作成することができます。
- ポリゴンを作成したい場所でクリックすると、ポリゴンの作図を開始します。そのままクリックし続けると、クリックした地点を結ぶポリゴンを作成していくことができます。終了するときは右クリックしてください。
- 属性値を入力する画面が表示されるため、適宜入力して[OK]ボタンをクリックします。(属性値は後からでも入力可能です。)
- ポリゴンレイヤが作成されます。
編集内容の保存
編集が完了したら、[レイヤ編集内容を保存]ボタンをクリックして編集を確定させましょう。
再度、[編集モード切り替え]をクリックして、編集を終了しましょう。編集モードを終了すると、地物の追加ができない状態に戻ります。
作成中のラインやポリゴンを修正する
ラインやポリゴンをクリックして作成している途中に、誤ってクリックするなどして、直前の地点をやり直したい時には、[Back space]キーもしくは[Delete]キーを押下すると、直前のクリック地点を削除することができます。
フリーハンドで作成する
ラインやポリゴンを作成する際に、クリックではなくフリーハンドで図形を書く方法もあります。
ラインやポリゴンの作成方法はデフォルトでは[セグメントでデジタイズ]となっていますが、[▼]をクリックして[ストリーム・デジタイジング]を選択すると、フリーハンドでラインやポリゴンを作成することができるようになります。
「ストリーム・デジタイジング」では、最初の1地点をクリックすると、その後はマウスを操作するだけで地物を描くことができます。右クリックで終了できます。
おわりに
今回は点・線・面の各地物を追加したり変形する基本的な作図方法を紹介していきました。
今回紹介した方法以外にも、既存のベクタデータの形状にスナップしたり、なぞって地物を作図するなど、より高度な作図方法もございますが、それについては別記事にて紹介していきます。