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QGISをはじめよう!ダウンロードとインストール手順を紹介〜Windows版・macOS版〜

投稿日: 最終更新日:
この記事はQGIS 3.44を使用しています。

この記事でわかること


  • WindowsとMac環境におけるQGISのダウンロード・インストール手順
  • QGISのLTR版と最新版の違い

こんな人におすすめ


  • これからQGISを始めたい方
  • QGISをインストールしてみたい方
  • MacでQGISが開けない方

はじめに

QGISは、オープンソースのデスクトップGISソフトウェアです。位置情報データの可視化、作成、編集、分析などを行うための多数の機能を備えており、誰でも自由にインストール・利用できます。

QGISはWindows、macOS、Linuxなど、さまざまなOSに対応していますが、この記事では、WindowsとmacOSにおけるQGISのダウンロード・インストール手順を詳しく紹介します。

インストールの前に、QGISについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

インストールの前に知っておきたいこと

システム要件

QGISは公式に推奨のシステム要件を公開していません

比較的軽量に動作するソフトウェアのため、オフィスソフトなどが快適に操作できるPCであれば、基本的な地図作成やデータ処理は問題なく行えます。最低でも、以下のようなスペックのPCであることが望ましいでしょう。

項目

推奨スペック

メモリ

8GB以上

CPU

Intel Core i5相当以上

ただし、大規模なデータを扱う場合や高度な処理を行いたい場合は、処理速度が低下する可能性があります。そのような場合には、より高性能なハードウェアが必要になることがあります。

対応するOS

QGISは、Windows、macOS、Linuxなど複数のプラットフォームで利用できます

QGISが対応しているプラットフォーム一覧(出典:QGIS Installers)
QGISが対応しているプラットフォーム一覧(出典:QGIS Installers
AndroidやiOSでは、QGISを直接利用することはできませんが、QGISと連携するモバイルアプリ「QField」を利用できます。

バージョンについて

QGISをインストールする際は、QGIS公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

ここで注意すべき点は、LTR(Long Term Release:安定版)と最新版の2つのバージョンが提供されていることです。LTR版は長期サポート版であり、重要なバグ修正が定期的に行われているため、安定性が高いのが特徴です。一方、最新版は新機能が追加されていますが、不安定な要素を含んでいる可能性があります。

初心者の方や業務での使用を考えている場合は、安定性を重視してLTR版を選ぶことをおすすめします。最新の機能を試してみたい方は、最新版を選ぶとよいでしょう。

この記事では、LTR版のインストール手順をご紹介します。最新版でも手順は同様です。

ライセンスについて

QGISは「GNU General Public License(GPL)」のもとで提供されており、誰でも無料で使用・変更・配布することができます。詳しくは、QGIS公式ドキュメント「付録A: GNU一般公衆ライセンス(General Public License)」をご参照ください。

たとえば、QGISを自分でカスタマイズして使うことも、他の人に配布することも可能です。ただし、GPLライセンスの条件として、ソースコードを変更した場合は、その変更部分も同じGPLのもとで公開する必要があります

また、商用利用も許可されていますが、配布や変更の際にはGPLの規定に従う必要があります

インストール手順【Windows】

インストーラーのダウンロード

下記リンクより、QGIS公式サイトのダウンロードページにアクセスします。

ダウンロードページでは、ダウンロードの前にQGISプロジェクトへの寄付が案内されます。QGISは無料で利用できますが、多くのコミュニティメンバーのボランティアや、企業・政府機関などの貢献によって成り立っているため、こうした寄付の呼びかけが設けられています。寄付をスキップしてダウンロードに進むことも可能です。

寄付をスキップする場合は、[Skip it and go to download]をクリックします。

[Skip it and go to download]をクリック
[Skip it and go to download]をクリック

寄付をスキップすると、「Download QGIS」ページが表示されます。ここで[Download LTR 3.44]をクリックしてください。最新版を利用したい場合は、その下にある[Download 4.0]をクリックしてください。

クリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。ファイルサイズが約1.3GBあるため、完了まで少し時間がかかる場合があります。

[Download LTR 3.44]をクリック
[Download LTR 3.44]をクリック

インストール手順

ダウンロードが完了したら、インストーラーをダブルクリックしてインストールを開始します。

ダブルクリックしてインストーラーを起動する
ダブルクリックしてインストーラーを起動する

ここからはインストーラーの案内にしたがって進めます。[Next]をクリックして次に進みましょう。

[Next]をクリック
[Next]をクリック

ライセンス契約書の画面が表示されたら、内容を確認してから[I accept the terms in the License Agreement]にチェックを入れ、[Next]をクリックします。

ライセンス契約書を確認して[Next]をクリック
ライセンス契約書を確認して[Next]をクリック

インストール先の指定と、デスクトップ・スタートメニューにショートカットを作成するかどうかを確認する画面が表示されるので、変更を加えずに[Next]をクリックします。

変更を加えずに[Next]をクリック
変更を加えずに[Next]をクリック

以上でインストールに関する設定は完了です。[Install]をクリックしてインストールを開始します。

[Install]をクリックしてインストールを開始
[Install]をクリックしてインストールを開始

「ユーザー アカウント制御」のダイアログが表示された場合は、[はい]をクリックします。

「ユーザー アカウント制御」は[はい]をクリック
「ユーザー アカウント制御」は[はい]をクリック

プログレスバーが表示されるので、インストールが完了するまで待ちます。

インストールが完了するまで待機する
インストールが完了するまで待機する

下記の画面が表示されたらインストールは完了です。[Finish]をクリックして、インストーラーを閉じます。

なお、インストール完了後はインストーラーを削除しても問題ありません。

[Finish]をクリックしてインストーラーを閉じる
[Finish]をクリックしてインストーラーを閉じる

QGISの起動

ここまでの手順でQGISのインストールが完了したので、QGISを起動できるか確認してみましょう。

スタートメニューから「QGIS 3.44.X」フォルダを開き、[QGIS Desktop 3.44.X]をクリックして起動します。

[QGIS Desktop 3.44.X]をクリックしてQGISを起動させる
[QGIS Desktop 3.44.X]をクリックしてQGISを起動させる

起動中は、インストールしたバージョンのスプラッシュスクリーンが表示されます。

起動中に表示されるスプラッシュスクリーン
起動中に表示されるスプラッシュスクリーン

QGISが起動し、下記のようなウェルカムページが表示されたらインストールは問題なくできています。

QGISの初期画面が表示された
QGISの初期画面が表示された

QGIS 3.44.X フォルダ内にあるその他のアプリについて

QGISフォルダ内には、「QGIS Desktop 3.44.X」のほかに、「GRASS GIS」や「OSGeo4W Shell」などのアプリケーションが同梱されています。QGISの基本的な機能のみを使用する場合、これらは使用しないため、特に気にしなくても問題ありません。

インストール手順【macOS】

インストーラーのダウンロード

下記リンクより、QGIS公式サイトのダウンロードページにアクセスします。

ダウンロードページでは、ダウンロードの前にQGISプロジェクトへの寄付が案内されます。QGISは無料で利用できますが、多くのコミュニティメンバーのボランティアや、企業・政府機関などの貢献によって成り立っているため、こうした寄付の呼びかけが設けられています。寄付をスキップしてダウンロードに進むことも可能です。

寄付をスキップする場合は、[Skip it and go to download]をクリックします。

[Skip it and go to download]をクリックして次に進む
[Skip it and go to download]をクリックして次に進む

寄付をスキップすると、「Download QGIS」ページが表示されます。ここで[Download LTR 3.44 for macOS]をクリックしてください。最新版を利用したい場合は、その下にある[Download 4.0 for macOS]をクリックしてください。

クリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。ファイルサイズが約1.7GBあるため、完了まで少し時間がかかる場合があります。

[Download LTR 3.44 for macOS]をクリック
[Download LTR 3.44 for macOS]をクリック

インストール手順

ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして、インストールを開始します。

インストーラーをダブルクリックしてインストールを開始
インストーラーをダブルクリックしてインストールを開始

ライセンスに関するテキストが表示されるため、内容を確認し[Agree]をクリックします。

ライセンス契約書を確認して[Agree]をクリック
ライセンス契約書を確認して[Agree]をクリック

「“qgis-macos-ltr.dmg”を開いています…」と表示されるため、完了を待ちます。

読み込みが完了すると、以下の画面が表示されるため、QGISのアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップしましょう。これにより、QGISがApplicationsフォルダにコピーが開始されます。

QGISのアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップ
QGISのアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップ

コピーが完了したら、QGISのインストールが完了です。

コピーが完了したらQGISのインストールが完了
コピーが完了したらQGISのインストールが完了

QGISの起動

ここまでの手順でQGISのインストールが完了したため、QGISを起動できるか確認してみましょう。

Finderから、アプリケーションをフォルダを開き、[QGIS-LTR]をダブルクリックします。

[QGIS-LTR]をダブルクリックしてQGISを起動させる
[QGIS-LTR]をダブルクリックしてQGISを起動させる

すると、下記図のように「Appleは、”QGIS-LTR”にMacに損害を与えたり、プライバシーを侵害する可能性のあるマルウェアが含まれていないことを検証できませんでした。」と警告画面が表示されてしまいます

このままではQGISを開くことができないので、一旦は「完了」ボタンをクリックしましょう。

MacでQGISが開けない場合の対応方法

この手順はmacOS Sequoia向けです。お使いのmacOSのバージョンによって、手順が異なる場合があります。

QGISを開くためには、Macのシステム設定を開いて「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。画面を下にスクロールすると「お使いのMacを保護するために、"QGIS-LTR"がブロックされました。」というメッセージが表示されるので、横にある「このまま開く」をクリックしましょう。

「”QGIS-LTR”を開きますか?」と表示されるので「このまま開く」をクリックします。

「プライバシーとセキュリティ」の画面が表示されるので、パスワード等を入力しましょう。

すると、下記図のようなスプラッシュスクリーンが表示されます。

起動中に表示されるスプラッシュスクリーン
起動中に表示されるスプラッシュスクリーン

しばらく待つと、以下のような画面が表示されます。これでQGISのインストールは正常に完了しました。

QGISの初期画面が表示された
QGISの初期画面が表示された

おわりに

この記事では、WindowsとmacOSにおけるQGISのインストール手順について紹介しました。

QGISは多くのボランティアによって支えられています。もし「QGISをもっと応援したい」「貢献したい」と感じた方は、QGIS公式の寄付ページ から支援の方法をご覧いただけます。

また、QGIS LABではQGISの使い方に関する記事を学習パッケージとしてまとめています。これからQGISの学習を進めたい方はぜひご覧ください。

この記事を書いた人
QGIS LAB編集部
QGIS LAB編集部

QGIS LABは、オープンソースのGISソフトウェア「QGIS」に関する総合情報メディアです。「位置から、価値へ。」をコンセプトに、位置情報で世界を拓くための知識と技術をお届けします。

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